中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

銘柄は教えられない

 

元の彼氏がつけていたトムフォードのタバコバニラの香水をつける、たまにね
気に入っているからだ、気に入ってるから、それだけ、うん


猫を思い出す、なつめという
その元彼と一緒に寝て、ベッドで朝を迎えると必ずなつめはベッドに登ってわたしたちの間にいた。だから「朝にゃつめ」と言って毎回snsに投稿していたの、実はね。
そのアカウントを消したくても消せない、本当に消したいのに、だってなつめがかわいいからさ

 

懐かしいなと胸がちょっときゅっとなる感覚が好きだ。だから色んな過去と決別すれば手に入るそれをかき集めて集めて拾って、

はいドンとリュックいっぱいに詰めて机に置いてじっくり味わう形のない、やはりそれ、とその時間、も含めてまた懐かしくなる時が来るならば無限回に体験出来るという発見、してり。


root2の無限個root2乗は2であることの証明の動画とか数オリの動画とかばっか最近見てる、自分は賢くあるのだという気持ちの向上と維持をしたいので。

 

糸のように繊細で綺麗な彼女の髪を撫でたら思った数倍さらさらとしていてびっくりする。


その魔法みたいな彼女の笑顔にずっと騙されていたいんだ、ねえ叶わないことなのそれって


コンビニエンスストアで肉まんと酸化防止剤無添加ワインを買って喫煙所で飲み食いする通常の毎日が、文句のつけようもない世界だとしたらわたしは一番になれる、いやなるよ


胃で消化されるのを待っている間にも咳止めが身体中を巡ってその効果を発揮する、誰も悪くない


65cmの傘を差して独り歩く、友達と映画館に足を運ぶのとは真逆に向かう 精神科へと。

 

自分の体を切りつける行為をなんて呼ぼうかはてわたしの中では他への傷害罪とでも。

 

惚れた男と同じ銘柄を吸ってるということは同じだけ国にたばこ税を納めているということ、共通点みっけ。

やっぱり懐かしい、あの看護師や胸がきゅっとなる歌舞伎町の男のこと。