中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

知らない天井

 

ホテルの23階のバーで母とお酒を飲む
わたしはモスコミュールを
母はお酒に詳しくないので店員さんに何かフルーティーで飲みやすいものをと聞いて勧めてみる


外の明かりがキラキラしていて、高所で眺める夜景が綺麗だった

当然のように、いつもみたいに
なんら特別な事じゃないみたいに、特別なことなのに


わたしが、せっかく高級ホテルに来たんだからバーも利用しないと勿体ないと言い出して、そさくさとプールを40分ほど利用したあと、バーが閉まるまで急いで駆け込んでお互いお酒を2杯ずつ胃に収めた

甘ったるいチョコレートとナッツ類も一緒に食べて、その夜はとても満足した気持ちになった

 

わたしたちは寿命という有限に生きている。
だからこそ、人との出会いや経験や記憶を、1000年も生きるだろうエルフや魔法使いなどより大切にするんだと思う。

有限の時間の中、まるで儚く散ってしまっては困るような、そんな記憶や思い出たちが愛しくてたまらないから大事に心にしまっておくのだ。

 

視界の画素数が少ないせいで世界が歪にガチャガチャに見えるんだ


ごめん、苦しい


その一言が言えなくて

 

だから大量の精神薬を飲んだ

救急に運ばれて目が覚めるか分からないところまでいったけど、やっぱり苦しいことは秘めておく

 

いつか分かったときにはもう遅いところまで