中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

麻痺

 

自律神経の乱れがわたしに目眩を引き起こす
金メダルを見せて
回答用紙は満点

 

高校生の時、英語がよくできたわたしが宿題だった英語の過去問を得点半分というてきとうな出来で提出したら、英語の先生から怒られた。
別にいいじゃん、わたしにだって半分しか得点できないときがあるかもしれないのに、いつだって8割9割を求められた。それがすごくムカついた。
先生はわたしのダメな部分の可能性を勝手に潰していた。いつも高得点を期待されてはプレッシャーがすぎる、のにわたしに手を抜く暇も与えられなかった。些細なことだけど、でもいまでもぶっ殺してやりたい。

そういう一つ一つにイライラしてはいつも自分の身体を切りつけたり硬いものを殴ったりして暴力的に感情を抑えた。
時には、暴走しそうな感情を、トイレに入って刃を手首に当てながら涙を流したことさえあった。
今日だって、また電柱を殴って右手の中指にたんこぶをつくった。
7年前と、何も変わらない

 

ねえ、誰が悪いの?
向上心が見られないってそんなにダメなことなの?いつもいつも期待されてそれに応え続けていたら、いつの間にかスーパーウルトラなんでもできるマンみたいになって、失敗することを許されなくなった。失敗どころか手を抜くこと休むことさえままならなくなっていた。そういうののやり方さえ上手くできなくなっていた。

もうわけがわからない、狂っていいですか。
本当にもう嫌だ、全部全部ぜーんぶ、嫌。
我儘いってるんじゃない、嘘もついてない、誰がどう見たってこの状況、狂うって。

極めつけは今日言われた「無理」
そう、無理か、と思った。
だったら助かる道に繋がらないし
どうせ誰も気にしてない。
時間外に気にとめないし
追いかけてきてもくれない。
誰も何も感じないし
誰も何も考えてない。
わたしばかり切ないし
わたしばかり悲しいし
わたしばかり寂しいし。
じゃあもう死ぬしかないんじゃない?
腫れたこぶしなんかね、全く痛くないんだよ。