中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

眠る

 

目が覚めた。この程度大量の薬じゃやっぱり死ぬことなんてないよなぁと思った。デタラメの身体だ。全部が半端で全部甘い。いつか死ぬそのいつかなんてどうせ来ないんだって呆れられてしまいそう。
本当に寂しい

わたしにもちょうだいよ、遺書。ズルいじゃんわたしだけ赤裸々に
その涙にどれくらい価値があって易しくなくて重みがあって滅多なことじゃないのか、勝手に理想で推し量ってもいいかなあ


見つからない答えを馬鹿みたいに探して、間違い探しもして、その度にバツがついて、また迷子になるを繰り返す。出口のない森で独り。十分歩き続けたと思うけど、まだ足りないのかなぁ、それとももう立ち止まって動かないでうずくまってもいいかなぁ
答え合わせを手伝ってほしい、それも飽きずに付き合って。どんな答えを持ってきても、マルをつけてほしい

後悔と自責を重ねてきたけれど、いまは全く死にたくない。それでもいつか心臓がもし止まってしまったら、それは罰なんだと思う。甘んじて受け入れます。嘘、そりゃあ悔しいよ。
それくらい馬鹿なことをしてきたんだなって、仕方がないじゃ済まないし、どうしてって思うだろうけど、いるとすれば神様はそう何度もチャンスを与えるばかりじゃないだろうよ
無限じゃないんでしょ、時間も健康もお金も人情も
とにかく酷く乱暴に扱いすぎてしまって

請うて、願って、祈って、いつもいつでもいつまでも

もうさすがにこれ以上は荒まない?
大切にしたいから、できるかなあ
本当はずっと解っていたし信じていたし、これからもそう
家族も友人も周りの人も、大切に思ってくれてるって本当に解ってた
でも本当にね、不思議なくらいわからなくなってしまってすぐ迷子になる、だから道標を立てるかアナウンスで呼びつけて、そこにいるって
それでも自分を傷つけて、大切にする方法が全然わからなかったしいまも曖昧だけど、信じようか。

永遠のお別れじゃないし、「またね」だし、物理的な距離なんてあったってなくたって関係ないことは一人暮らしを始めた5年前から知っている
でもまだ自分を殺さないと誓えないのが笑えてきちゃう

 

恥を刻んでゆくスタイルは、いつか壊すからで間違いないですか?
生きてゆくわたしの足跡を、みんなが消していってください、そういう希死念慮
そしたら消えることができるんじゃないだろうか
消えてしまってもいいように、なのにいつもいつもわたしだけが間違っていて、歪んでいてしがみついてる
他に説明してくれよ、誰か、何か。


もうとっくにズタズタのボロボロだったけど、無理をした
「無理はするな、無茶はしろ。」って、夜の街でわたしが現を抜かしてた男が言ってた。無茶苦茶でデタラメだ、でも良いなって思った。
勇気と無謀は全く異なるものだし、全然かっこよくないし、かっこ悪い。
いい加減にしろ、良い加減で。
叫んで殴って泣いて泣いて傷つけて傷ついてる。
また一日を貰ってしまった。まだ暗闇にいて光なんてほとんど視えてないよ。
感情のバケモノめ。目を見なさい、ちゃんと。