中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

ゆるやかな自殺

 

毎日が苦しい
すべてのことに希望がなくて
毎日が寂しい
誰も大切に想ってくれなくて
毎日が虚しい
たくさんの嘘に嘘を重ねて
毎日がつらい
生きていくには、なんだか


それでもわたしは入院をずっとずっと、勧められては拒否して、休むことを延期し続けている


それは、ゆるやかな自殺を止めることになるから


なにも定まっていないけれど、わたしはいつか自分を殺すんだという弱い意思だけが、いまのわたしを生かしているんだと思う

毎日が苦しくて寂しくて虚しくてつらいだなんて感じている人間が、それでも生き抜いているのは、その全部の苦しみがいつかわたしを殺してくれると信じているからである。


入院すると、苦しいのが減ってしまう、さらに多くのことを延期することになる。


わたしは苦しみをできるだけ享受していたい。


ちまちまと、でも確実に、ゆるやかな自殺をしていたいのだ。