中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

XYZ

 

首を絞めてチアノーゼ
みんなが叫ぶアンチテーゼ
僕だけが知る秘密のテーゼ
昨晩食べたボロネーゼ
はーあ 世の中危ないぜ

 

こうしてる間に待つ着信
もう訪れないあの時だけの青い春
一緒になれないねわたしたち
見守られながらする自傷行為
お味噌汁でお腹をふくらませて
家族からのLINEだけがくる夕方 (つまり友人からは来ないっと)
モバイルバッテリーは持ち歩くべきだった
知らない人と遊んだりしないようにって言われて空返事をする
そしてやっぱり知らない人と入るラブホテル
全然詳しくなんかないよ
無知な箱入りバカ娘が言う
色んなことを知っていて、知らないでいる
あるいは知ったかぶっている
寂しいのに誰も来てくれない時間というのは傷つけられているんじゃなくて自分から傷つきにいっているんだと言い聞かせれば別に大した傷にはならない、という防衛
これははて防衛?
最果ての自意識による事故った自己がドバドバ溢れ出た

 

「夢なんかいくらでもデカく持て」と大人がいうからそうしてきたけど、だいたいみんな挫折したり妥協したりする
そこで初めて、それまでを含めて夢はデカくだなんて大人は言ってたんだと知るんだ
先で見守られながらゴールテープを切ろうとした瞬間それが足に引っかかり転がる、いてててて
転ぶとどうなるか、''それ''を持つとどうなるかを知る


それでもわたしら夢を見る


枕のそばに犬がいる昼下がりにでも、夢を見てる