真っ赤なワンピースを身に纏う女性なんかは、さす口紅は真っ赤なものじゃないようにすることでバランスを取るものだと思っている
細長くて先端まで華奢で女の子らしさのぎゅっと詰まったその髪の毛までもが、例えばいったいいつ頃から伸ばしているのだろうと疑問に思える
もちろん枝毛なんてきっと無いだろう
中年女性の抜かりのない噂話が近くから聞こえてくる。ほとんどがどうしようもない内容だけれど、彼女たちはまるでそれをしないと生きてはゆけない(文字通り社会的に生きてゆけないんだろう)とでもいうようにせかせかと早い口調で家庭の話や老後の話やゴシップでわいわいと会話する。
そしてそのグループから排除されることに常に怯える。
女性という生き物は、自分以外という社会の中で生きるためには何らかの団体に属するか息を潜めるかしか選択肢がないのだろうかとげんなりした気持ちになる。自分もまた女性だからだろうか。
自分じゃないものを守るためにはそのものを大切に思わないと難しいものだと思う。
往々にして女性の象徴というものは赤色だ。経血や薔薇やリボンやハートのように、まるで赤色じゃないそれは偽物だと言わんばかりのステレオタイプにはうんざりするね。ランドセルは女の子なんだから赤にしようね、なーんて時代はとっくの昔に終わったよ。
Ladies, the time has come, the war has begun
Let us stand together
And remember, men fight great, but women are greater fighters. (''Salute'' by Little Mix)
