中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

ユメユメ

 

お父さんを探して会いにいく、夢。

闇落ちした友達を連れ戻す、夢。
お母さんが待つ場所へ行く、夢。
魅せられて始めたスポーツの大会で賞をとる、夢。
夢、夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢、夢、夢、夢。

昼や夜にみるソレとは違う、夢。
人それぞれ違う、夢。


大切な人に本当に優しくあれるようなその温かい優しさが、いつもするすると手からこぼれ落ちているのではないかと疑わざるを得ない。

あったのに、そこにはもうない。いつもそうだ。大切な人に限って、溢れんばかりの優しさをこめても、触れた瞬間に鋭い刃をむけてしまっているようだ。
優しくありたいのに、優しくあれない。


わたしにはない、夢。

わたしは優しくていい子だから。