中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

断片的な記憶を頼りに、毎日を

 

貴方と過ごした夏と、貴方と過ごせなかった夏
あとの方が記憶に残るね


見た花は美しく、訪れた水族館は視界いっぱいに広がっていて、たぶん本当に今でも夢だったんだと思うほかない。だって救われないから、わたしばかり
同情されるのだけは勘弁だ

 

換気扇は消した、寝る前の準備をする
また明日が限りなく100%の確率でくるから
物事は、たいてい決まっているし期待しなければうまくいく

 

飼っている茶色い方(黒いのもいる)の犬のお腹に顔を埋めてもふもふな感触を確かめる

 

たったいま親が帰ってきて
わたしは少しだけ深く呼吸して少しだけ長く瞬きをして、演じる自分をつくりあげる
今日もわたしであるために