中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

そこにある

 

遮断した聴覚、聞こえてこない君たちの声
もはや目隠しと言わんばかりの色褪せた世界と眼鏡越しに霞む見上げた空、雲と雲じゃない部分の境目
響かない、響かない
グラスを倒した、割れなかった、丈夫だなあとは思った


ポケットから飴玉が出てきた、この前行った焼肉屋さんでレジに置いてあった飴玉を貰ったことを思い出した

 

袖が手の甲まで届いている
二の腕の傷は見られては困る
手首の傷はカモフラージュ
殴りすぎて出来上がった拳


あ、いうえお
か、きくけこ
さ、しすせそ
ら、っぱ
思い通りにいくわけがない
そう思って生きていくこともまたラクじゃない
ラクをしようだなんて考えてはいけない
ついてくる結果は大そうなものじゃない
未来への過程ができあがらない
またしてもうまくいかない
はめた指輪が全然抜けない
酒の飲みすぎで浮腫んでる訳じゃない
難しいことは何も無い
何も言ってはいけない
それは精神衛生上悪いんじゃない?
新しい日々はまだ始まらない