中原ぬこさん

言葉で遊びましょう

夏の匂いかもしれない

 

公園の水道の蛇口をひねってみた

水がいい具合の勢いで、辺りがビショビショになることもなくちゃんと出た
またひねって栓を締めたとき、なぜだか急に青春を置き去りにしてきたような気がした
本当かどうかは、分からない
いつからどこに置き去りにしたのかも、あんまり分からない
置き去りというか、まだもう少し若くて瑞々しい感じのしていた頃を、懐古して縋りたかった自分に気づいただけだと思う


青い自分となんとか決別したい


情熱にまみれた自分をきっとそのせいにしたい


そういえば最近は夏日が続いている
暑いからといってここで太陽光のジリジリに負けては、きっと真夏の猛暑には耐えられないだろうと思い、気温への順応のため徐々に汗腺を広げたり、太陽光ごときでくたばらないように体力をつけたり、なかなかのんびりするのに忙しくて


ふるさと納税イカのバジルソールのナントカや魚も肉も、おいしいなあと噛み締めながら、わたしの口に入るまでの数多の工程を知らないけれど、おいしいことだけ知っているんだな