拾わないでいて、損なったもの
いつも「減っている」と言いながらいっこうにゼロにならない頻度と錠剤の数を、本当は不思議に思っているだろうか
ある一定のところで殺される死
無色透明な本質は、本質であるが故
虹色って何色なんだろう、赤や青や緑や橙のことを1つずつ言わないで、どうして虹色なんだろう
何色にも染まらない黒はどうしてか白で染まる
裁判員は変なことを言うものだと思う
切れ味のいいハサミと甘くて少しふわふわなレモンケーキはいったいいつ交わるんだろうか
ヘアアイロンを温めすぎることと首筋に火傷ができてしまうことはあまり関係がないのに
濁ったスマホの音がうるさい
カーテンの隙間から差す光が眠気眼をくすぐって、瞼が今日初めての動きをみせる
するとぱっちりした二重が今日も調子良く鏡に映る
もう引き落とされない電気ガス水道料金が、時折恋しい
もうわたしが消費しているものは無いのかもしれない
ガラスの入れ物に鍵を入れている、本当にね
パソコンのキーボードの音は「カタカタ」って感じでしっくりくるけれど、スマホの音は「カタカタ」でも「チャキチャキ」でも「コトコト」「カチカチ」でも無い気がする、これのオノマトペを知りたいというのが、いまの関心ごとだ