自分だけがいつも劣等で
自分だけは何にもできなくて
完璧じゃないことだけは完璧にできる
場所がない、物がない、人がいない
欲しい物が手に入らない
欲しい人から手に入れられない
甘ったるい糖衣錠にまた翻弄されている
苦い思い出だけが残る
辛い食べ物みたいな刺激がちくちく痛い
酸っぱい気持ちで心がキュッとなる
職業はないニートなんじゃなくて、「ニートをする」っていう職業のジレンマ
抱える矛盾でいつも頭の中がぐるぐるする
コーヒーカップに乗ってぐるぐるする方がマシだけど、直立しているだけでもわたしは今にも倒れそうだ
盗みを働こうだなんて思いたくない。でも実際に物を盗んだことはあるし泥棒寸前だったこともある。
ごめんなさいを言える相手が居るだけでよかったね。ありがとうが言える相手が居るのは素晴らしいことだね。
そしてまた糖衣錠のおかげでわたしは嘔吐する。食べたオールドファッションとティラミスが吐瀉物として出てきて、あぁそういえばチョコレートの吐瀉物はいつもこんな味だと再確認する。
113番のバスは、〇〇営業所行きなんだ。
夜走る車内でそんなことを思う度に、わたしは免許を持たないことと運転する人の注意力を想う。
目の前にある星にすら気づかない彼らのこと。